琴と虹


今日は医学系の発表しかないので、郊外のDandenong ranges national parkへ森(と鳥)を見に出かけた。BB君も一緒。
Dandenong ranges national parkの入り口から丘の頂上までは約2kmあり、トラックはよく整備されて、地元の人たちがさかんにジョギングをしている。でも、登り坂は半端でない急勾配で、10分歩いただけで足に来た。地元民、凄いぞ…。

40分ほどかけて丘の頂上まで登ると、そこは幹が黒く焼けたユーカリ林だった。野火のせいか、概して植物は単調な感じだが、こんなところでもワライカセミやかわいらしいスカーレットロビン(ノビタキをもっと派手にした感じの鳥)が目に付いた。
メルボルンへ来てから毎日そうなのだが、朝は天気がよくても午後になると風が吹き、寒くなって雨がぱらついてくる。今日も、当初歩く予定だったコースを短縮し、短いコースで引き上げざるを得なかった。

この近辺の冬はそれなりに寒冷だが、谷筋にはヘゴのような木生シダが茂り、ややミスマッチな感じのする植生である。帰りは坂道の代わりに、1000段近い階段を下った。その途中で、とうとう、この国立公園に来た目的のアレを見つけた。これがボケボケの証拠写真

藪の中から出てきてくれなかったので、頭しか写っていないが、一応、雄のコトドリである。
夕方、まだ早い時間にメルボルン市内へ戻り、植物園の周辺とヤラ川のほとりを散策した。いつものように夕方になるとにわか雨に見舞われ、それがあがると、10年来見たことがない極彩色の二重虹が植物園の上空に現れた。