冬の湖北に魚を求む


今度の卒論生M田君のサンプルを入手するため,S井君なじみの湖北の漁港へ.サンプル分析の指導をお願いすることにしている○尾さんも一緒.
M田君の卒論では,寄生虫をちょいと化学的に分析してみることにしている.これは,以前私が福岡で一度やろうとして,うまくいかなかったという経緯のあるテーマだ.失敗の最大の原因は,寄生虫が小さすぎて,サンプルの検出限界濃度を得ることが難しいことにあった.したがって,今回は,大きな寄生虫限定でサンプルを集めることにした.宿主の魚もなるべく大きい方が扱いやすいので,漁師さんに無理を言って,この時期には入手困難な大型魚を集めていただいた.

ギンブナの中にゲンゴロウブナが一匹混じっている.どれだ?
M田君は,当初コンテナの中の魚をつかんでビニール袋に入れるのさえビビっていたが,帰学後,これらの魚を包丁でシメ,腹を割いてムシを取り出すという難関に果敢に挑んでいた.今日一日でずいぶん経験値があがったことだろう.
お昼ご飯に,10数年ぶりで高島の地そばを食べた.やっぱりうまい.