体力勝負

今日は国会議員もやってきて,昨日にもまして政治的な話題がごっそり(目の前に選挙がちらついているヒトもいるようだし).1997年河川法改正の経緯と,その後浮き彫りになった問題を整理しつつ,一昨年,H口さんのゼミで内分泌撹乱物質の排出規制法の議員立法に関する話をしたときに言われた「政治とは格闘技なり」ということを実感する.
昨日のシンポでちょっと驚いたのは,ここ30年間に起きた水害の被害額合計は,滋賀県が全国最下位だと言うこと(嘉田知事の講演).言うまでもないが,大学の周辺でも,何年前の大雨でここが浸かったあそこが浸かったという話はごろごろしているのに,である(大学のグランドが水没してフナが泳いでいたこともあるそうだ).帰り道で隣の学科のM上さんに会ったのでその話をしたら,以前,学生に,年配者から洪水の記憶を聞くインタビューをさせたことがあって,その時,お年寄りが全然困難を感じさせるような話しぶりをしないという印象をもたれたそうだ.むしろ,「洪水の後は魚を取った」などと,懐かしい思い出話のようだったそうである.福岡にいたときは九州の人の台風へのみごとな備えぶりに驚き,彦根に来ては大雪でもちゃんと時間どおりに走るバスに驚いたが,同様に,単に雨量だの風速だの震度だのでは自然災害は測れないことを示す見事なエピソード.