鴨は北へ帰った

昨晩のうちに記載論文をやっつけ(やっつけ…、本当にやっつけ仕事)、朝からびゅーんと福岡へ。完璧に寝不足で、新幹線中で爆睡する。
午後に大学へ着いて、まずは生物学教室の事務員さんのところへ。ここでショックな事実が一つ発覚。今日は、卒論の指導のために来たのだが、ついでに学生たちの熱い希望により、恒例の鴨鍋パーティーをやることにして、滋賀から鴨を発注していた。ところが、到着指定日の昨日、私の来室を知っていた生物の事務員さんが偶々休暇で、宅急便の業者は中央の事務室へ持っていってしまったとのこと。そちらでは当然「m-urabeさんはもう転出されました」と言って異動先の住所を教えたそうなので、鴨は滋賀へ向けて転送されてしまった後だった。ということで本日の鴨鍋は急遽メニュー変更をせざるをえなくなった。残念だったが、業者にはもう一度福岡へ送り返すよう連絡し、鴨鍋を楽しみにしていた学生たちには後日彼らだけで賞味してもらうことにした。
2名の学生と卒論の進展具合や今後の予定などについて話し合う。こうして話をしてみると、やはり九州の寄生虫の仕事でまだやらなければならないことが残っていると強く感じる。来年以降も、時々採集には来たいものだと思う。しかし、教育大では、毎年のように「卒業しても寄生虫の研究を続けたい」という学生が現れるのは本当に心強いことである。貝や魚を飼育しての感染実験は、その気になれば小学校でだってできることだ。急がなくていいから、ゆっくりのんびり、生物の飼育法を工夫して、子供たちと一緒に寄生虫の観察や実験を続けていってほしい。そのうち大発見があるかもしれない。
夜、卒業生のN-kajikaさんとK林さん来室。5人で鴨鍋から急遽変更したすき焼パーティーをした。それぞれの近況や近ごろの大学の様子などをいろいろ聞く。