ささやかなボーナス散財

オツトメの後,京都へ。彦根へ越してきてから初めてのまともな本屋突入。4年ぶりです旭屋書店
あまり行かない本屋というのは新発見だらけでよろしいが,困ったことに30分も経たないうちに腕に抱えた本が予算オーバーしそうになり,とりあえず5冊でストップ。あとは次回のお楽しみ。
掘り出し物は「鳥の起源と進化(フェドーシア著,平凡社,2004年7月刊)」「ため池と水田の生き物図鑑・植物偏(浜島・須賀著,トンボ出版,2005年4月)」「レッドデータの行方(スターンズ×2著,Newton Press,2000年10月刊)」等々。最後の本はうかつにも今まで知らなかったが良著,特に「自己目的化した研究」という著者の痛烈な一言は耳に痛い。生物を論文のネタ(早い話が飯の種)としてしか考えない研究者への警鐘である。
隣の新星堂でCDも買い込み,本を読みながらお楽しみの一人お茶タイム…のはずだったのだが,如何せん今日は祇園祭のクライマックス,どこの店も混雑していてとてものんびり読書できる雰囲気ではない。早々に退散した。
夕刻,大学へ来る途中,近くのゴミ処理場近くの水路へ寄ってみる。実は,ここで小さな貝をたくさん見たという連絡がだいぶ前にあって,もしやコモチカワツボ彦根まで侵入したのかと気になっていたのだが,ずっと行きそびれていたのである。行って見たら小さな貝はたしかにいたが,手に取ってみるとどれもカワニナの幼貝かサカマキガイで,コモチカワツボではない。とりあえずやれやれである。在来種へのはっきりした害は今のところ報告されていない種であるとは言え,何しろすさまじい増殖力を誇る貝なので,油断は禁物であろう。
研究室へS君(時々コメントをくれる「鵜」君です,はい)がやって来て,「大学の環濠に90センチ級のビワコオオナマズが入れられている」というご注進。
…運ぶのも大変だったろうに,世の中には暇人がいるものだ。というか,最深1メートルもない水路に沖合棲の大型魚をいれて,オオナマズが可哀想だとも思わないのだろうか?
ま,誰か捕まえたら犬上川の河口にでも戻してやってください。