公傷

授業中,柱に腕をぶつけ,一寸四方がオロシガネで引っ掻いたようになる,
この大学,建物がとても凝っていることで有名で,環境科学部の外壁は土色の壁に波のような塗りあとをそのまま残した,ざらざらの仕上げである(ちなみに各学部にイメージカラーがあり,工学部は黄土色,人間文化学部は丹色というのか,ちょっと赤っぽい土色らしい)。
ところが,廊下や談話室では,壁や柱が外壁と同じ仕上げになっているので,柱などにうっかり手を突くとすりむくのである。実は,この大学の柱でケガをしたのは着任以来2回目だ。
「住む人にとってはやさしくないんだよねー」という住民の声を実感する。今日のケガはどうみても100%公傷だ。