カワヒガイ求む

朝から柳川で採集(最近、感心なことに早起きのウチの学生たちに、情けない話だが夜型人間の私が引きずり回されている)。矢部川漁協の理事さんの案内で、カワヒガイがたくさんいるという水路を見に行った。いつもの二ツ川より4キロほど離れた所である。
残念ながら今日はカワヒガイを採ることはできなかったが、二枚貝を始め各種無脊椎動物を採集する。イシガイ科二枚貝は、二ツ川には少ないトンガリササノハガイや、ニセマツカサガイらしい種類もあり、二ツ川と互角の多様度のようである。タナゴ類はカネヒラとヤリタナゴの2種類。ミナミヌマエビが佃煮にするほど採れた。
水路は浅くて流れがかなり早く、二ツ川より泥が少ない。カワヒガイが産卵床としてもっとも好むと言われるのはトンガリササノハガイだが、これは砂利交じりのやや粗い底質を好むそうだから、確かにカワヒガイの生息条件にマッチしているような場所である。早くこの水路のカワヒガイの寄生虫を見たいものである。
ちなみに、この水路は私たちが申請している特別採捕許可証の範囲外なのだが、理事さん曰く「魚採ってもいいよ、何か言われたらワシの名刺を見せればいい」といって名刺を下さった。ありがとう!