秋の夜の怪

今日中に仕舞いたい仕事があるのでまだ大学にいる。学生はみな帰宅し,廊下の電気も消えてひっそり。
…トントン(ノックの音)…
「はい?(今ごろ誰だろ)」…
「…あの…」(ドアの向こうから白髪のおばあちゃんが現れる)…
「…?…」
「…住友生命ですけど…」
「…はい?」
「…ゆで卵もらってください…」
「…は?…」
「…これ…(と,塩をまぶしてラップにくるんだ茶色いゆで卵を私の机の上に置く)」
「…あ,どうも…」
「…へんな時間にごめんなさいね…」
「…あ,いいえ…」

今,この出来事の意味が解釈できなくて困っています。というか,このゆで卵どうしたらいいんだ…