古顔VS新顔

不足気味のゲナに加えて,今日から有り余っているコイトの感染実験。せっかく順調に育っている稚貝を無駄にするのはもったいないからね。
ほぼ琵琶湖固有種であることが確定したゲナに対して,コイトはごく最近琵琶湖にひろがった寄生虫で,宿主との共進化の時間はおそらく万年単位で違う。野外調査の結果では宿主の利用パターンもまったく違っている。さて実験結果はどうなるか,楽しみ楽しみ。
ゲナとコイトを使っているのは,これが琵琶湖でもっとも容易に手に入る魚類寄生虫であるというのが最大の理由だが,偶然にも,どちらも自分が生活環を確定した寄生虫である。そういう理由で,これらの種に対してはかわいさもひとしおだ。長い付き合いになるかもしれない。