川ムシ図鑑その後

年末に夜須高原でとった川虫の同定が終わり,参照標本として少年自然の家へ送る。これでちょっとは罪滅ぼしになるかしら。
旧「日本産水生昆虫検索図説」では同定し切らんかったオナシカワゲラやヤマトビケラは新しい水生昆虫図鑑を使って同定した。携巣性のトビケラ類は以前よりずっと同定しやすくなっているが,説明文によく理解できない部分があった。忘れないために記しておくと,イノプスヤマトビケラ幼虫の項にある「前胸背板の前脚とのジョイント部にある黒色部の内側にある剛毛の周囲の色」というところ。前胸背板の絵があって,「前胸背板の前脚とのジョイント部にある黒色部」までは何とか判定できるが,絵には剛毛が描かれていないので,そのあとがどこを指すのかわからない。ここは図中に「ここを見よ」の矢印が欲しい。
3月の声を聴いた途端に気持ちが慌ただしくなる。しかし,講義実習もなく意外と研究時間があるし,雑用が1つ1つ確実に片づいていくのは妙に充実した気分。