不透明真っ黒

昨日の教授会で院生A君の学位申請が無事に認められました。来日して4年の努力がようやく実り、おめでとう!ということで、夜は久しぶりに会食(人数はA君と特に親しい院生2人と私の最低限に絞りました)。D2の留学生Jさんは来日2年近くなりますが、ずっとコロナだったので飲み会ができず、昨晩初めて日本料理のコースを食べたそうです。

そのように気分晴れ晴れだったのが、今日は一気に暗転しました。

https://twitter.com/parasitology_as/status/1570531153945436161?s=20&t=mMB75qkfE_B-4TvYcRFatQ

 

いったい、このツイートは何なのでしょう?ハラスメント・人権侵害の疑いのある件があれば、当然大学では第三者による事実調査をしているでしょうし、そうであれば旭川医大から調査結果の公式発表があるはずです。もしここに書かれていることが事実であれば,佐々木助教は大変な誤解をして大学の名誉を傷つけたことになりますから、何らかの処分がなされてもおかしくありません。そのような経過を一切大学から公式発表せず、本人から謝罪文をツィッターで公表させるということは,旭川医大はこの件を一切「公式には取り上げない」という意思表示です。つまり「記録には残しません、大学は一切関与していません」ということです。不祥事のもみ消しです。

旭川医大Wikipediaのページを見ていただければわかりますが、同大のここ数年の不祥事リストは膨大なものです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/旭川医科大学#不祥事・問題等

ずっと規模の大きい総合大学だって、こんなに次から次へと問題が表面化することはないんじゃないでしょうか(報道されているものだけでこれだけあるのですから、表沙汰になっていない件はこの何倍もあるはず)。余りに不祥事が多いので,もしや運営補助金カットなどのペナルティが課されているのでは?と大学の経理状況も見てみましたが、今のところそのようなことはないようです。財務省はそろそろ何かしてほしいものです。

 

Wikipedia旭川医科大学」のページから、今年4月に着任した新学長についての報道を一部抜粋します(※ソースはもとのページからたどれます)。(中略)は私の編集です。都合の悪いことは「なかったことにする」のが、現旭川医大執行部の体質とみえます。これでは第三者調査など望むべくもありません。

  • 2022年4月(報道) - 旭川医科大の新学長選びの参考にするため、昨年11月に行われた学内の投票で、学長選考会議の議長と委員を当時務めていた同大教授2人が、特定の候補に投票するよう働き掛けたり、特定の候補への投票を暗に促していたことが13日、関係者への取材で分かった。(中略)別の教授の通報で同大が調査し、同大は3月31日付で「委員として不適切だった」と通報者に回答した[38][39][40][41]。その後、西川祐司学長ら現執行部は、報告の内容を受け入れず、前段階の「予備調査」からやり直すことで、すでに出ている結論をなかったことにしようとしている模様と報じられた[42]。その後、西川学長ら執行部は、調査は行われるべきではなかったとの見解を示している[43]