窓を開けて風を通せ

「環境研究倫理特論」アカハラの巻2回目。私はいつでも「大学の内部調査は所詮身内裁判なので甘くなる。ハラスメントが酷ければ酷いほど、警察へ届けるか弁護士へ相談することを考えろ」と講義して、外部のハラスメント相談専門機関などいくつかの連絡先も教えている(いつぞや理事長が参観にこられた時はとても渋い顔をされていた)。ところで、少し前の毎日新聞に、近々文科省が、大学生が第三者に相談できる体制をとっているかどうかの調査をするというニュースが出ていた。まだ調査段階であるが、おそらく、今後各大学にそのような体制づくりが求められるようになってくるのであろう。具体的にだれが「第三者」になるのかは判然としないが、ウチであればおそらく県の人権関係の部署などになるのだろうか。良い方向へ向かって動き始めたとは思うが、そのきっかけが甲南大生の自殺というのが痛ましすぎるし、あまりに遅すぎた取組であるとは思う。

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