ムシを探して

今日は涼しくて外歩き日和だったので、大学周辺の水田でナガオカモノアラガイを探しに行きました。

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以前しばしば本種を見つけていた田んぼは、今年は転作で麦田になっていました。環境が変わったのでいるかな?と思いましたが、溝の周辺に少ないながらちゃんといました。

この貝は言わずとしれたロイコクロリディウムのお宿です。旭川医大の研究によるとロイコの感染が多いのは梅雨時だそうです。彦根の田んぼにはロイコの終宿主になりそうなツグミ科、あるいはその近縁群の小鳥がほぼいないので、感染貝が見つかる可能性は限りなく低いのですが、なんとか自分の目で一度は見つけてみたいと思っています。ロイコは日本では北海道と沖縄で比較的よく発見されますが、本州での記録は非常にまれで、九州・四国からは記録がありません。北海道のように樹林帯の中に湿地があるような場所(想定終宿主はクロツグミ)か、海岸近くの水田・湿地(同・イソヒヨドリ)が狙い目かもしれません。

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