二昔前の改修跡

昨日,久しぶりにI上川の河口の橋のところを通ったので,改めて川を眺めてみました。I上川の河口部は堆積が多く洪水を引き起こしやすいので、ちょうど県大が開学した25年ほど前,左岸の一部を掘り込んで放水路を造りました(その結果,元の河畔林の一部が島になって河道中に残りました)。

こちらが本流。堆積が多いため流れは浅く、大きく蛇行しています。浅瀬にはサギやカワウがたくさん佇んで、遡上するアユを狙っています。

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こちらが放水路。25年ほど経っても、深く掘り込んだ直線的な河道、大雨の時だけ流れができる淀んだ水はそうそう変化してくれないことがわかります。上の写真とは隣り合った場所ですが鳥は降りず、人にとっても近寄りがたい水辺です(数年前には釣り人が護岸から転落して亡くなる事故が発生しています)。

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人工的に作られた流路は、時間が経っても「自然らしさ」を獲得するのは難しいようです。今ならもう少し自然に配慮した工法になったのかな?と一瞬考えましたが、上流で進行中の改修工事を見る限り、残念ながら何も変わっていないか、むしろ悪化していると思わざるを得ません。