通勤の途中で

I上川ウォッチング。左岸側の従来の護岸の河道寄りに新しい護岸ができ、低水敷と高水敷が分断されて高水敷上面にはブロックが敷かれました。まるで駐車場にでもするのかと言わんばかりのガッチリガチガチ河川敷です。堤防の侵食防止策だそうですが、このあたりは扇状地河川なので激しい侵食と堆積が起こって当然の地形です。こうやって河川からの土砂流出を止める一方で、下流の琵琶湖湖岸は砂不足による侵食が進み、そちらでも護岸工事が進んでいます。どうにも矛盾しています。河川の土砂動態の研究をしている人はけっこういると思いますが、現場への応用はまだまだのようです。また、河畔林を後退させることによる夏場の水温上昇(特に冷水を好む生物にとっては致命的)も気になります。今年の秋の川虫実習は、改修が生態系への影響を与える調査になるかもしれません。

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