新年度になって早速「人間探求学」のミーティング。この導入授業でディベートをやり始めて今年で早11年目になる。そのうち担当6回(うち世話役2回)やっているから結構な頻度である。
ところで偶々先日、本物の民事裁判の判決文を読む機会があった。それを見ると60ページを超える判決文のあとに「付表」として、原告側の摘示、その妥当性(本当に法律上の問題があるかどうかの分析)、被告側の反論、原告側の再反論をまとめた、これまたかなり膨大なエクセルの表がついていた。その一覧表は教育ディベートにおける審判フォームそのものだった。ディベート自体が裁判における議論を母体として生まれたものであるから当然なのだが、裁判官もこうやって一つ一つの論点を整理して判決を下すのだなと本当に納得した。裁判とはいつ自分が巻き込まれるかわからないものだし、その予行練習としてもディベートはとても役に立つのだろう。