今日は先週採集した川虫の同定である。理由は分からないが今年は虫の種類も数も少なく、例年の半分ぐらいだった(やっぱりアユに食われた?)。トビケラは小型ながらも一通り出たが,カゲロウは非常に個体数が少なく、カワゲラに至っては採集したのは1班だけ。季節が例年より少し早いせいか小型の若齢幼虫が多く、同定にはかなり苦労した。
ところで、ある班の採集物の中にグロシフォニ科とおぼしき自由生活のヒルがあった。ところが、それを見るとヒルの腹に小さな子ビルが4匹もついている。ヒルが子育てをするとは知らなかった、これは子ビルだと言うと、学生が「こっちにもいます」と別のシャーレを出してきた。子ビルの合計16匹。調べてみたらグロシフォニ科は皆、卵嚢や子ビルの保護などのparental careをするらしい。中には子ビルに給餌する種類もいるという。
YouTubeに子ビルを背負った親ビルの動画があったのでリンクしておく。