湖の世界をさぐる(西條八束・村上哲生著 小峰書店)

先の陸水学会で,企画シンポプレゼンテーターのI川さんから「小学校教諭を目指す人にぜひ読んで欲しい陸水の本」と推薦され,早速買いました。
小学校高学年を目安に書かれた本と思いますが、内容は大学教養ぐらいのレベルで,大人が読んでも十分読みごたえがあります。チャプターは「湖の中の生きものたち」「湖の中の世界」「湖の中の食う食われるの関係」「湖のよごれ」の4つで、湖の中の物質循環や環境測定のお話を中心に,小学生にもできる観測や実験が随所に盛り込まれた楽しい本です(あと,湖の成因に関する地学的なお話があれば完璧)。実験はほとんど身の回りにあるものを使ってできるので,やる気のある子なら自宅で実験できますし,小学校の先生にも多いに授業の参考になるでしょう。残念ながら既に絶版なので古書でしか購入できませんが、理科の授業を楽しくしたい小中学校の先生,水生生物に興味のあるお子さんをお持ちの方に超お勧め。学校図書室にもぜひ一冊どうぞ。
今回,Amazonのマーケットで購入したら、なんと見返しに西條先生のサイン付きのプレミア本でした。