就職率では測れない

片付ける傍から新しい用事がやってくる。昨日,査読を一本返送したら、今日また別の雑誌から依頼が来た。今年は査読が多いよ,とほほ。(追記。見たところ相当な大論文だったので,とても時間が取れそうになく,断らざるを得なかった)。
午前中は近江楽座の会議。今年は楽座開始から10年目なので、節目となる特別行事を考え中である。と言っても,楽座自体が学生主体で実施されるものなので、教員サイドは「こんなのどう?」といくつかのアイデアを提案するだけである。楽座を卒業して,実際に地域で活躍しているOBを呼んではどうかという話になった時,そういう人は普通の就職ではなく,自分で起業したりNPO法人を立ち上げたりしているケースが多いことから話が移って,司会をしていた生活デザイン学科の先生がこう言った。「オープンキャンパスで,いつも保護者からウチの学科の就職率のことを聞かれるんですね,工学部と比べてどうだとか…。ウチの学科には毎年,木工職人とか革職人とか,職人の道に入るヤツがいて,そういう人は卒業後に修業に行くから、就職の人数に入らない。でも,僕らにとっては,そういう卒業生の方がスターなんです。企業に就職してもすぐ辞めたり転職したりするヤツより,やりたいことを見つけたヤツのほうが。でも,保護者にはなかなか言えませんけどね。」至言。