最小の宿主と寄生者

今日のゼミはポスドクのKさんの研究紹介。修士の時からマシンガントークだったKさんだが、今では当時の5倍ぐらい磨きがかかった感じである。卒論生や修士の学生たちがあのスピードにどれだけ付いていったか、謎。
Kさんの研究テーマは原核生物ーウィルス系の動態。概念的には私には馴染み深い話題だが、さすがに貝ー吸虫系より遙かにシンプルだし、宿主とのマッチングを司る遺伝子まですぐ突き止められそうなゲノムの小ささも魅力。宿主特異性を構成する遺伝子のモデルはいくつかあるが、この系ならそれぞれの理論を実験で検証できそうな気がするし、もしかするともうやっている人がいるのかもしれない(ただしKさんの説明では、ウィルスの宿主認識システムは非常に多様だそうで、話はそれほど簡単ではない由)。