- 作者: トーマス・D.シーリー,Thomas D. Seeley,片岡夏実
- 出版社/メーカー: 築地書館
- 発売日: 2013/10/14
- メディア: 単行本
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もっとも,今の私には最終章の「分封群の知恵」が非常に役に立ちました。ミツバチの意思決定機構から見て,ヒトの会議はどのようにすれば集団の知を効率良く,しかもベストの回答に導けるか?という応用編です。著者は5つの「教訓」を挙げていますが、これら以外にも本書を読んであれこれ思ったことはあります。たとえば,「ある程度自分の主張を述べたら、しばらく沈黙して周囲の評価に任せよ。1人が主張に固執すると会議が動かない。」「判断材料をたくさん提供するのは必要だが、最終判断を下すのは別の人物集団であれ」「ある時点で少数派であったとしても臆さずに主張せよ。賛同者が出れば少数派でなくなる」等々。いやもう,実に時宜を得た1冊と言うほかありません(笑)。