2日目

ポスターセッションで、以前クリノストマの同定を依頼されたS大のKさんの研究成果を聞く。クリノストマのメタセルカリアは吸虫では最大級(シストで2〜3ミリ、脱嚢させると軽く5ミリはある)なので、これにたかられたムシは相当に痛々しい外貌を呈するのだが、やはり生残や繁殖への影響はやや微妙らしい。私達のやっている条虫の研究とも共通することが多いので方法論などをあれこれ聞き、参考にさせていただく。
H大で、ネズミのミトコンDNAの多様性維持機構を核のそれと比較してやっている学生がいたので話を聞いてみたが、普通に種内変異レベルの多様性であり、核DNAとのミスマッチを考慮する必要のあるレベルではないらしい。なかなか貝の異様なゴチャゴチャさと比較して考察出来るようなケースは少ないようである。
午後は知事講演だけ聞いてシンポを抜け出し、会場内をほっつき歩く。