カラス・貝・クモ

朝、前任校の卒業生(高校教諭)からメールが入った。何かと思えば、生徒が新鮮なカラスの死体を拾ってきたがどうしたらよいかという問い合せであった。寄生虫の検査をしたいのは山々であるが、死因不明の落鳥ということであれば、鳥インフルエンザなどの感染症も一応疑ってみなくてはならない。そこで、密封して酪農学園大学の野生動物医学センターに送るようにとメールを返した。医学センターに鳥送付のメールを書くと、間もなくA川先生から、各種感染症の検査をしてみますという返事が来た。野生動物疫学調査のサンプルとして有効活用してもらえそうだ。拾ってきた高校生たちも、落鳥は感染症にかかっている可能性があることを知り、むやみに触らず、保健機関などに知らせるという処置方法を学ぶよい機会だったろう。それにしても、クール宅配便の品名には何て書いたのかな。「冷凍鳥肉」?
今日は一日曇りだったので、ベランダで出版物に使う予定の二枚貝の写真撮影を試みる。おおむねうまく撮れたものの、苦労したのがマツカサガイである。曇りの日は影ができにくいので一般的には標本撮影に向いているが、反対に、マツカサガイのような細かい彫刻はきれいに浮き出ない。カメラの角度をいろいろ変えながら悪戦苦闘。
昨日ネットサーフで見つけた踊るクモの動画(これ)があまりにかわいかったので、ハエトリグモが大嫌いな職員Dさんの意識改革をすべく教えてあげたら彼女も動画を見て大喜びした。これって業界では有名な種類なのかしら。