寄生虫の旬

微熱はまだ引かないが,魚を捕らねば研究は進まないのでN浜へ採集に出かけた.いつもの半分ほどの採集で引き揚げたがやはり疲れ,しばらく自宅でゴロゴロしてみたのものの,どうも頭痛がする.今日中にどうしても魚を水槽へ入れてやらなければならないので,頭痛薬を服用してむりやり大学へ.
最初は魚の世話だけしてすぐに帰宅するつもりだったが,偉大なる頭痛薬のお陰で頭がすっきりしてしまったので,ついでに今日の獲物を半分ほど解剖した.今日も,成熟した寄生虫は少なかったため.採卵はあまりできそうにないが,うれしいことに大半の魚が幼若寄生虫をごっそり(10〜30虫体)持っていた.どうやら,ゲナは5〜6月ごろに終宿主へ大量に感染するらしい.この幼若虫が順調に成長すれば,7月下旬から8月ごろには,成熟成虫が取り放題ということになる.そのころ集中的に感染実験ができるよう.手はずを調えておこう.