集まる理由

ということで湖北.カワニナの方は,以前あれほど見つけられなかったタテヒダカワニナがなぜか復活していて,呆気にとられるほどすんなりと採集が完了した.ところがヌマチチブの方は昨秋の再現のごとくまったく駄目.網を投げても投げても全然入らない.そこで,昨年S井君が目星を付けていた小さな流れ込みのある所へ行ってみた.そこはほんの一跨ぎの小さな流れ込みだが,それでもこの季節,さび色になった大小のアユがたむろしている(勿論,こんな小さな水路は漁業水面ではない).その周囲で網を打つと,1投でなんとか1,2尾ずつは捕獲できた.
帰ってきてヌマチチブの腹を開けて見ると,どれもこれも消化管の中に砂が一杯詰まっていた.こんな状態は見たことがない,

顕微鏡で内容物を見て納得した.どうやらこれはアユの卵である.ヌマチチブが流れ込みの周辺に集まっていた理由がわかった.

そう言えば,今日は外道でめったにとれないビワヒガイが3尾もとれた(残念ながらヒガイ虫はついていなかったのでそのままリリース).やつらが来ていた理由も同じだろう.