岐阜の共生センターへ。H医科大学のK先生が高橋吸虫のついたフナをご所望なので,その採集である。共生センターのフナは,この季節なら感染率100%だ。
K先生と,ケニアからの留学生Mさんと一緒に午後1時共生センター着。魚の研究をしているTさんと,N女大の卒業生でこの春から研究員をしているKさんが手伝ってくれることになった。私は最初,仕切り網とタモだけでごりごり採集するつもりだったが,Tさんがショッカーを操作してくれることになって大喜び。これなら楽ちんだ。
3本の実験河川のうち,今研究が入っていないA河川で採集。河床にまでヨシが進出してきていて,川に入ってみるとさながらジャングルを分け入るようだ。夏にはフナがたくさん群れていたそうだが,さすがにこのところの冷え込みのせいか,魚影は少ない。それでも,1時間あまりの採集で30個体以上が捕れた。寄生虫の感染を表す黒点がたくさん出ている個体も多く,感染数は期待できそうである。フナ以外にショッカーの巻き添えになった魚はシマドジョウ,オイカワ,タモロコ,カマツカ,ツチフキ,ゼゼラ,ニゴイ,オオクチバスブルーギル,ヨシノボリ,カムルチー(40センチぐらいのと25センチぐらいの),スッポン。水がよどんでいるせいか,昔よりもバスギルが増えているような気がする。
さて,話は変わって,今度の論文の共著者になるQ大の院生に所属の正式名称を問い合わせたら,「Q州大学大学院○○○○○○○学府○○○○○○専攻○○○○○講座○○○○○研究室」と,トータル39文字の返事が来た。なんだか頭の中で「ジュゲムジュゲムゴコウノスリキレ…」と復唱しているような気がした。
今,ウチの学科でも学科名の再考とかがされているのだが,やっぱり名称はシンプルなのがいい,と改めて思った次第。