教育

系のあるなし(続き)

今日の授業で1回生に聞いてみたら、やはり大半の人が高校で「解糖と解糖系は別物」と習っているらしい。おそらく歴史的には、最初に無気呼吸のプロセスとして発見されて「解糖」と名付けられ、後に有気呼吸の最初のプロセスも同じであることが判明したとい…

系の有無がそんなに重要?

1回生の生物学の授業準備中。今の高校教科書では、複数の出版社でなぜか「解糖glycolysis」と「解糖系glycolytic pathway」が別々のものとして扱われているが、どういう訳なのか理解できない。おそらく欧米圏では呼吸の第一段階はglycolysisと呼ばれるのが…

あなたならどうする

「環境研究倫理特論」アカハラの回2回目終了。今日は「ネットでのハラスメント告発」の実例を見てもらって、受講学生たちに自分でネット告発のメリット・デメリットを考えてもらった。メリットとしては「費用や時間がかからない」「多くの人からアドバイスを…

ゴングが欲しい

明日の「環境研究倫理特論」では「ネット上でのハラスメント暴露」について受講学生諸氏と大激論を交わす予定にしています。資料は筑波大セクハラ事件、旭川医大退職強要事件、帝京大性差別事件の3本立て。さあどんな意見が出るか、楽しみだな。

実習2連続

恒例の琵琶湖乗船実習でした(さすがに野外実習2日連続は少し疲れました)。今日の午前中は昨日の余波で最大6mほどの風があり、船に弱い人にはややきついコンディションでしたが、それでも船酔いした学生はおらず、全員最後まで作業を続けました。よく頑張り…

ムシ少なし

気合はかけてみるもんです。昨夜の雨もたいしたことはなく、今日は無事に川虫実習を実施できました。ところが、今年はどの班も獲物が少なく、特に大型の昆虫がほとんど取れていませんでした。理由はよくわかりませんが、6月の時ならぬ猛暑と大渇水の影響では…

本が来た

先月出たばかりの第二版が届きました。今,卒論や大学院で寄生虫学をやろう!という学生さん(特に理学系の研究室)には絶賛イチ押しの教科書。ぱらぱらめくってみたところ、初版の後にアップデートされたところがとても多いです。読むのが楽しみ〜。

大車輪

今日から次の連休(体育の日)まで、毎日ギチギチに会議、授業、イベントの詰まったデスロードな日々が続く。講義も例年のこととはいえ最初は準備にあたふたするし、その上今季から大学の教務システムが更新されたので、慣れないシステム上のエラーもトラブ…

わちゃわちゃ中

大学の授業管理システムが今月から新しくなり、やれることが増えたが、その分目的を達成するのにどこをいじればよいやら混乱し、休講日の登録をやろうとして教務から2回も差し戻しを食らう。今日は大学の一斉メールに明らかに特定のグループ宛のメールが配…

久々の臨海実習

昨日から白浜の実習に来ています。昨年は非常事態宣言で流れたため、3年ぶりの実施。いつもなら20人ほどの学生が参加しますが、今回はコロナ対応で1宿泊室に1人しか泊まれないため、学生は8人のみでTAもいません(ちなみに私は近くの民宿に宿泊していま…

自宅警備

盆休みですが、この状況ではもちろん帰省はなしで、特に外出予定もないのでずっと在宅で学生の論文を読んでいます。月末に博論審査が2件あります。 そろそろ後期の授業のアップデートも始める必要があるでしょう。今年は「環境研究倫理特論」アカハラの回を…

川・2連チャン

連日の雨は災害さえなければ水不足の解消として嬉しいものですが、川で調査研究している者としてはいろいろな予定がちゃんと実施できるかどうか、気をもみつつ県内河川の水位グラフとにらめっこをする毎日です。 昨日は卒論生のI君のサンプリングに同行しま…

試してナンボ

2週間FWの授業をお休みしていたので、今日は久々。第4クールの2週目は見試しのプランを考えるのだが、今回は非常にぶっ飛んだ提案をしてきた班が多くて楽しかった。「外来種対策ボルダリング」なんて考えたこともなかったよ。さて来週はどうなることか。

花一杯の世界

今日は病休教員のピンチヒッターで植物標本作製の実習。今まで3つの大学を渡り歩いて、専門外の実習もさんざんやらされてきたが、植物標本作りを担当するのは初めて(学生時代以来かな?)。ともあれ、同定以外は難しい工程はないのでさっくり進める。専門…

今年のディベート大会

今年の環境生態学科1回生によるディベート大会のお題です。ウナギ論題は2年に一度は登場する定番ネタになりました(大会はいつも7月ですから、議論が盛り上がります)。 7/4「日本は廃炉措置中以外の停止中原子力発電所を2030年までに全て再稼働させるべ…

貝採り実習'22

今日は博物館実習で貝標本作成でした。例年は7月にやっていますが諸般の事情により今年は6月。貝採りの時に暑くないのは助かりますが、まだ琵琶湖の水位が下がりきっていないため、特に二枚貝の採集数が少なくなってしまいました。琵琶湖内のカワニナ3種…

創意で勝負

昨日は気温が28℃近くの暑い中、FW1の見試しでした。もうこのフィールドで実習をやり始めて3年目ですが、まだいろいろ面白いことを考え出す学生がいて楽しいものです。 昨日の新規トライアルは、「ここぞという場所にクサヨシを植えて魚の隠れ場所を作る」と…

未来の寄生虫学者出でよ

土曜日は隣県から生態学会常連のG山高校生物部の皆さんが来学。対面でお話するのは3年ぶりぐらいになりました。今まで集めた吸虫の成虫、セルカリア、メタセルカリア、卵(?)をもってきて、DNAを調べてすべて連結してしまおうという計画です。午前中から…

二番手現る

環境FW1、今日から第2クールで、現場の予備観察です。まだ改修工事は続いていますが、前回よりも少し水が澄んできました。石を返してみたところヨシノボリの産卵床もあり、泥の状態は先月よりましになっているようです。明日から雨が降る予報ですが、工事現…

今年もまた

さて今年も博物館学の授業で「アングラ収蔵庫トーク」の視聴を課題とした。一番人気はどの動画かな?

泥だらけの初FW

今年も環境FW1の授業が始まりました。いつものY倉川です。 ところで今年は上流部の護岸工事が進行中であり、その影響で河床に泥が大量に溜まっています。新品の雨合羽と股長とヘルメットを全部泥はねだらけになりました。水の濁りも酷く、実習をやるのにはあ…

時間が足りない

「環境研究倫理特論」本年度最後の授業はニセ科学と消費者問題に詳しいY大学のA先生による特別講演。ニセ科学の見分け方のクライテリアから代表的なニセ科学(紹介されたものは「真っ黒」なものだけ)、大学初年次における科学リテラシー教育の実践例まで怒…

二刀流

1回生の生物学はマスプロ授業(と言っても100人ちょっとだが)なので、10月の授業開始からずっと対面+オンデマンドのデュアル授業に(勝手に)している。それで毎回の対面授業出席者は80〜90人程度だった。週からほぼ毎日のペースで学内でもコロナ感染者が…

卒論題目の公開、その後

「環境研究倫理特論」第14回目は、昨年問題になった「卒論の題目は非表示」問題について、大学の役員を務めるM弁護士に法律専門家の立場から解説していただいた。 卒論の題目を非開示に? - 寄生虫ひとりがたり 関連の法制度(情報公開法、個人情報情報保護…

思考実験は急げない

共通テストが終わったので、生物の問題を解いてみました。 www.asahi.com まず思ったのが、「これを1時間で解くの?」ということです。実験やデータ解釈の問題が多いのはよいとして、自分でやったことのない実験の内容を理解するのは本職の私でも時間がかか…

先行き不透明

昨日今日と、博士の学生(複数)の今後の計画や進路に関する相談。博士の大学院生を指導していて一番頭の痛い問題かもしれない。特にウチは博士課程に進学する学生が少ないので、周囲の情報が少ないのは少しく不利な点ではある。本当は、日本人院生には海外…

初仕事

新年おめでとうございます。初仕事は、昨年暮れの授業で行った恒例:模擬パブコメです。本年度の叩き台は令和3年10月版「滋賀県内水面漁業振興計画(原案)」でした。ここ数年扱っている計画ですが、昨年10月に次期5年間の計画案が出され、実際にパブコメの…

真の人材交流を

今朝、委員ではないのだが科目の分担担当者ということで学芸員課程の会議を傍聴。今まで、近くの公立博物館の学芸員の方に「博物館展示論」の講義の一部をお願いしていたのだが、兼業規定の関係で担当ができなくなったらしく、同じ講義担当者が頭を抱えてい…

窓を開けて風を通せ

「環境研究倫理特論」アカハラの巻2回目。私はいつでも「大学の内部調査は所詮身内裁判なので甘くなる。ハラスメントが酷ければ酷いほど、警察へ届けるか弁護士へ相談することを考えろ」と講義して、外部のハラスメント相談専門機関などいくつかの連絡先も教…

5桁未到達

今日は川虫実習の最終日で、データのまとめです。 今年は渇水のせいで調査地内に「淵」と呼べるところがほとんどなかったため、底生生物群集のバリエーションが少ないかな?と思いましたが、少数ながら岸の浅瀬にモンカゲロウやキイロカワカゲロウが出てきま…