2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

効率主義をぶっとばせ

最近、毎週のように「トリビア」に知った顔が出るので楽しみだ。御存知のように、同番組で生物ネタが取り上げられることはかなり多く、生物学の業界人にはよく知られた事柄であっても、一般の人には概してウケが良い。それで、毎週のように日本の生物学者(…

アフリカの教科書

久々に、講義も実習もない一日。虫をながめ論文を読んで、のんびり過ごす。 と思いきや、理科教育のN教授から宿題が出される。夏休みにガーナの教員が研修に来るので(年中行事だ)、生物分野の講義と実習を頼むと。 さて困った。生態学は土地モノ、日本で何…

寄生虫に自分の名前を付けたい人この指と〜まれ

先々の旅行のためネットで航空チケットを物色する。あるもんですね、格安チケット。心積もりしていたよりずっと安く上げられそうでほっとする。これなら少々滞在日数が伸びても大丈夫かな。 顕微鏡写真を急いで現像に出したかったので、フィルムの余りで2種…

学校倒産と人生

今日、説教を伺った牧師の話である。以前は別の職についていたのだが、キャリアアップを図るべく海外留学をすることにした。ところが、職場でも教会でも送別会が済んだ後、離日の前日に留学先の学校が倒産し(入学金も支払い済みだったそうだ)、この件は流…

どうせ自宅だって借り物なんだし

先々の旅行のためネットで宿を物色する。住民の話では、その都市は「概して宿が高く、なかなかこれはというのに当たらない」ということだったが、普通のビジネスホテルなら結構あることが判明し、一安心する。そういえば、その住民は相当の趣味人でいらっし…

アユは6頭身、オヤニラミは3頭身

そういうわけで、アピアランスを変更しました。 3月に卒業して他大学に進学した学生がやってきて、秋の学会発表の打ち合わせをする。博士に進んでからの研究内容はこれまでとかなり変わってしまったようだが、とりあえず面白いと思ってやっているようなので…

キャンパスアレルギー

数年前からアレルギー体質になった。 福岡へ来てからしばらく引っ込んでいたのだが、昨年、この大学にもアレルゲン物質が存在することを知ってしまってからはもういけない。「それ」に接近する度に気分が悪くなってしまう。 ただ、仕事の都合で、どうしても…

えれきてる・まじっく

本年度授業参観2回目。今日は附属校だ。 附属はさすがに、教員も生徒も実習慣れしているので、こっちも気楽である。教室の後ろで20人の余も観察生が立っていても、平然たるものだ。多いときは60人ぐらい見ているときもあるという話だったが、生徒よりもギャ…

虫めづる

虫(無論寄生虫だ)の論文の手直しをする。再観察しなければいけない点をいろいろ指摘されたので、あすはまたじっくりと虫を見ることにする。根っからの分類学者の眼力には及ぶまいが、後生のためにできるだけのことはしていこう。 人はまことあり、本地尋ね…

菜園中間報告

暑い岐阜から戻ってきたら、台風によるフェーン現象とやらで、福岡も岐阜並に鍋底のような暑さである。 猛暑の中、ささやかな庭に拵えた畑の手入れ(というほどのこともない、最低限のメンテナンス)をする。先週植え替えたばかりのチシャが、家を開けている…

開館前の水族館

岐阜から帰福し、最初、なかなか頭が雑用モードにならなかったが、週明けの実習の器具を準備したらすぐに戻った。 岐阜の研究所の近くに、淡水魚と淡水生物のかなり大きな水族館が来月オープンする。開館前の水族館を見せてもらったが、ちょっと面白かったの…

梅雨の中休みに

時間に追われないと仕事にかかれない。そういう人は多いと思うが、私も紛れもなくその一人だ。 で、今週はここまで。また週明けに会いましょう。

香り高きエッセイをめざして

目黒寄生虫館からの依頼で、ニュースレター用の読み物を執筆中である。400字×20枚=8000字は、昨年書いた「フィールドの寄生虫学」の一章に匹敵する量だ。ただ書くのはもったいないから、あとで何かに(教員研修とかオープンキャンパスとか)使い回せるような…

楽しきかな虫採り

さて、飼育実習当日である。3種類の飼育水槽づくりから班ごとに好きなものを選ぶ。カタツムリを飼う班はホケカンへ(ここの外壁にウスカワマイマイが何匹か付いていた)、直翅目を飼う班は捕虫網を持って裏の草むらへ。今年はキリギリスの幼虫がずいぶんい…

Non-Profit

研究上のことでちょっとお近づきになったある市民団体の皆さんが、環境とレクリエーションを軸に町おこしをするNPO法人を立ち上げ、今日、その設立総会があったので顔を出してきた。 その設立にかかわったある町会議員さんが飲み会の席でお話しされたことに…

メダカの衝撃

飼育実習で使うメダカを近所のホームセンターで仕入れる。ヒメダカ(20円)と普通のメダカ(40円)がいたが、どうせ飼い殺しなんだしと、安い方にする。 私の前に小学生の男の子が店員さんにこう言った。 「黒メダカと普通のメダカ5匹ずつください」 …?普…

いつだって私の傍を通り過ぎてゆく台風

ということで、台風は九州北部に到達する前にたいていそれる。今日も一日いい天気だった。 週明けの実習では、学生に生物飼育をさせる予定なのだが、何だか今年は学内のムシが少ない。昨年使ったキアゲハも今年は産卵していないし、いつもまたいで歩いている…

無題

今日は授業参観、もとい協力校挨拶(学生が教育実習に行っている学校に挨拶しに行くのである)。私は教員免許を持っていないし、従って自身で教育実習の経験がないので、中学や高校の授業を見るのは懐かしく、結構楽しんでいる。ところが、今日はやられた。 …

インターネット先進国

先日、アメリカの博物館から寄生虫の標本を借用したところ、依頼からたった2日で到着したので吃驚した。どうやら国際宅配便というやつで、料金はそれなりに高いものの、荷物のトラッキングができるので貴重品でも安心だし(海外の郵便事情はブラジルやロシ…

漁協さんとのおつきあい

昨日、魚類採集に出掛けた学生たちが、地元の漁協に見とがめられていろいろ言われたらしい。勿論県の採捕許可はとっているし、大体私たちが魚をとっている場所は漁業権水面ではないので、法的には漁協から何か言われる筋合いはないのだが、そういうのとは別…

シンドラーのリスト

図書館の重複本や汚損本が来月処分される。その中には、実習でまだ使える図鑑などがありそうなので、生物の教員4人で本の救出に出掛けた。 今回の処分は書架のスペースを空けるためのもので、研究室に引き取られなかった本は焼却処分になる。古本屋に売れば…

学生がいるから教員は飯が食える

昨晩も謎のフクロウが鳴いていた。注意して聞いたが、やっぱりホウ ホウ ホウとしか鳴かない。何だろ?明日は1コマ(8時40分)から実習なので、休日出勤して準備をする。文系の学生対象の実習なので、実験道具を何も持っていないから、スライドガラスから何…

襤褸着て奉公

昨晩は学内でテンにご対面したが、自宅近くではフクロウ類の鳴く声を聞いた。ただ、典型的なフクロウやアオバズクのように2声ずつ切った鳴き方ではなくて、一声ずつホウ ホウ ホウ ホウという、わりと単純な声だった。正体不明。アオバズクは大学でも定年坂…

一寸の虫にも五分の血

川で虫(昆虫)を捕っていると、トビケラやユスリカなど体の柔らかいものは体色が緑のものが多いような気がする。ヘモシアニンの色だと思っていたが、気になって調べてみたら、どうもそうではないようだ。 生物学辞典のヘモシアニンの項には、例として甲殻類…

やる気のもんだい

うちの大学は、学生に夢と野心を勧めようとしているのか、それとも身の丈に合った人生をさりげなく提示しているのか?昨年来、ちょっと気になることが多い(今日も気になった)。もちろん、どっちの生き方もアリだが、このご時世のこと、たとえ後者を選ぶと…

テストです

日記と言いますか、独言帳をつけることにしました。入力方法はこれでいいのかな?もし変な点に気がついた方がありましたらコメント下さい。