やっちゃった

一昨日、受理論文のproofingを済ませて送ったはよいが、直後に共著者から私のとんでもない校正ミスの指摘を受け、慌てて出版社にお願いもう一箇所だけ直してゴメンナサイのお詫びメールを送る羽目になった。1日半ほど経ってからようやく「リクエストは出版部の方に廻したといたから」という返信があったが、その後はもう確認メールは来ない。ちゃんと直っているのかなあ(ドキドキ)。

事件

休日の朝、遅い朝食をとっていたら大学事務局からメール。休日なのに何事かと思って開けてみたら「実習船『はっさか』が座礁した」という驚きの連絡だった。今日は別件の用事があり、また私は船に関しては役立たずなので状況を見に行くことはしなかったが、昼頃に事務局からの続報が入った。それによると船が座礁していたのは港の外の砂浜で、つまりいは何者かが厳重に係留してあるロープをほどき、勝手に船を港から出すという信じられない事態になっていたらしい。水産試験場のボートに助力を頼んで座礁した船を引っ張り出したところ、一応自力航行は可能だが点検が必要な状態ということである。点検完了までは船は動かせないし、もし要修理とでもなればさらに修理期間と費用とがかさむ。今、関係教員で今後の対策を協議しているそうだが、当然、大学としても被害届を出すことになるだろう。

大車輪

卒論の提出受付、修士のプレゼン練習、学部の試験、学生対応、委員会等々。今日は文字通り一日中走り回り、3日分ぐらい働いた気がする。今頃4回生もバテていることと思うが、こっちもバテた。

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何はともあれ、今日卒論を提出した学生諸君、お疲れ様でした。あとは来週の発表会頑張れよ。

 

路上にて

論文の版権譲渡手続きなどの作業にて間取り、いつもより遅く帰ってきた。ところが帰り道、北風の吹きすさぶ路上で、子犬ぐらいの大きさの動物が2匹、キュッキュッという甲高い声を上げながら組んずほぐれつの大げんかをしているのに出くわした。犬や猫にしてはちょっと変だな、と思って近寄ったら2匹は離れて、それぞれ長い尾を引きずりながら逃げていった。こんな寒い晩に何をやっているのだハクビシンよ。

もひとつ良き便り

先日再投稿した論文の受理通知(私の不手際と仕事の遅さで共著者には迷惑をかけました)。マレーシアの美しいムクドリであるミドリカラスモドキから得られた大きな吸虫の新亜種記載です。鳥類寄生の寄生虫の常として,この種も広い分布域を持つ可能性があります。今のところ基亜種がヨーロッパから,類似種(もしかしたら同種の可能性あり)が南アジアから見つかっていますが,日本を含むユーラシアに広く分布していても不思議はありません。野鳥の研究をしている皆さん,今後落鳥を拾ったら,体内にプラナリアのように大きなムシがいないかどうか確認してください。

 Urabe M, Nor Hashim NE, Uni S, Iwaki T, Abdullah Halim MR, Marzuki ME, Mat Udin AS, Zainuri NA,  Omar H, Agatsuma T, Uga S, Takaoka H, Azirun MS, Ramli R. Description and molecular characteristics of Morishitium polonicum malayense Urabe, Nor Hashim & Uni, n. subsp. (Trematoda: Cyclocoelidae) from the Asian glossy starling,Aplonis panayensis strigata(Passeriformes: Sturnidae) in Peninsular Malaysia. Parasitology International (in press)

良き便り

昨日の午前は陸域の院生H君のD論公聴会。彼が思ったよりも分類学寄りだったのは以外だったけれど、植物の分類には動物とは別の難しさがあるのはよくわかった(倍数体が多く、交雑由来の新種もよくあるので簡単なDNAフィンガープリントによる分類が困難な場合が少なくない)。H君は春から某博物館に就職が決まっているので,めでたい限りである。

午後は補講とM2のプレゼン練習をやり、それからH君のD論にminor revisionのコメントを付けていたらおろしや国のYさんからメールが届き、二国間交流事業採択のお知らせだった。こちらはまだJSPSから連絡を受けていないが、やった!と飛び上がる。これで3年ぶりにチャニー湖の研究再開だ。よかったよかった。嬉しさのあまり学生にお菓子を差し入れる。